全国内水面漁連 会報誌より抜粋

 

人の生き方には幼少期の原体験が大きく影響すると思います。

アメリカの児童発達学の研究者は、子供時代に野外で多様な体験活動

した人の方が、大人になってから感性に富み対人関係や問題解決能力

が高く、豊な人生を送ることができると報告しています。

昔に比べ川や沼の自然環境が悪化しているとは言え、多くの内水面漁協

は田舎にあり日本の原風景が色濃く残っています。

漁協も地域コミュニティを構成する組織として地域貢献が重要です。

特に次代を担う子供達の健全育成のために郷土の川を守りつつ、釣り教室、

魚のつかみ取り、川魚の試食会等を実施し川遊びの楽しさを伝えて行きたい

ものです。

 

 

芦田川上流漁協では、ご承知の通り毎年地元小学校児童を対象に、

アユ稚魚の放流体験を行っています。

今年は7月に採捕したアユを入手でき、放流したアユが20cm前後に成長

した姿を見て貰い、また食べて貰うため塩焼きにして各学校へ届けました。

担任の先生方から、

「給食で美味しく頂きました。 子供達もとても感動しておりました。」

と感謝の連絡を貰いました。

この子供達がこうした経験を大切に成長してくれることを願っています。