あゆの習性等について

 

折角放流したのに解禁時にアユの姿が見えないとか

成長が悪いといった問題が、毎年のように起きている。

アユは付着藻類食性であるため、藻が有る所には沢山いる。

成長期の日照量、雨量、河川流量、密度効果等に敏感に反応する。

また多雨であったり、豪雨であったり、気象条件が成長に適切で

なかったり、河床の汚れにより栄養状態が優れてなかったり、

奇形が有ったり、冷水病などの魚病に羅患して健康状態が優れない等、

環境や種苗そのものに問題がある場合、品種特性が発揮されないことになる。

 

福山大学で調べた八田原ダム湖の陸封集団は、DNA鑑定の結果、

野村ダム(四国)湖産と、同じく海系アユと琵琶湖系アユの遺伝的

混合集団であることが分かった。 このアユは9月下旬の短期間に

集中的に産卵することが分かっている。

ダム湖内では、9月15日から12月31日まで、アユの採捕を禁止

している。 これは産卵アユ(下りアユ)を保護するためである。

これも遡上アユを保護するためのものである。

 

矢多田川におけるアユの状況について、組合員から情報が有った。

9月4日の夕方2時間の投網で25尾採捕した。

現場にはアユが沢山いるが、大きいアユは1人の投網では限度がある。

動きが早く逃がしてしまう。

しかしアユはまだまだ沢山いた。 9月末には下ってしまう。

今の内だとの事。