1. 水産庁-水産研究所 広報誌

<全国の漁協・水産試験場で釣れるアユ釣り場づくりに挑んでいます>

記事抜粋

 

「アユの寿命は基本的に1年です。

毎年アユの遡上量は大きく変動します。 昨年天然遡上が多かったからと言って

今年も良いとは限りません。

翌春の遡上量の良し悪しを決めるのは餌の環境であることが明らかになりつつあります。

つまりアユの仔魚の生存率はプランクトンの量で決まっているようです。

産卵期、産卵場所での漁獲圧を下げることが大切です。 1匹でも多くの産卵親魚を

確保し、来年の遡上量確保に努めましょう。」

 

その為に芦田川上流漁協では9月16日以降翌年5月19日まで八田原ダム湖での

アユの採捕を禁止しています。

 

全国の漁協の取組

高津川

11月生まれより12月以降に生まれたアユの生き残りが良い。

遅くに生まれたアユの生き残りが良く、それを産む親アユも大事にする

必要がある。 アユの人工種苗の釣り解禁時期は6月最終週が最も良い。

最上川

遡上数が多いほどゼロ釣果割合が減る傾向がみられましたが、解禁時ゼロ釣果の人を

減らすには放流量が重要である。

一方梅雨明け後の盛期にゼロ釣果を減らすには遡上魚が重要な役割を果たしている。

水産試験場

年券購入者1人当たり200匹以上の放流尾数が必要であるとされています。

アユの種苗放流の単価は重量で決まります。 早期に小さな体サイズで放流し、

アユが川で大きく成長してくれることが理想です。

そうする事で放流尾数を多く確保できます。

しかし、養殖業者は逆です。 出来るだけ大きく出荷する方が利益が上がります。

何時、何グラムの種苗を幾ら購入するか、漁協と養殖業者の持続可能な妥協点を

模索することが大切です。

(芦田川上流では150名×200匹=30,000尾必要ですが、

令和5年度の漁業権内に70,000尾放流しています。)

 

木曽川

5gのアユを水温8℃以上で放流して、65日後に40g(16-17cm)の

アユが釣れて欲しい場合、4月末の放流だとアユの人工種苗の釣り解禁時期は

6月20日以降になる。

黒川

狭く濃く放流する取組をしている。 放流量は減らしても生態密度は減らさない

コンパクトな釣り場づくりが求められている。

放流場所を限定する身の丈に合ったアユを放流するため、20㎞から17㎞に

放流場所を狭めたところ、2022年解禁日の釣れ具合は2倍に回復した。